雪が落ちない勾配屋根を採用したS様邸

 

S様邸は、石狩平野を一望できる山裾の高台にある住宅地にあります。
もともとご両親が住んでいた家を取り壊し、子ども夫婦と住む2世帯住宅に建て替えることになりました。

左が親世帯、右が子世帯の玄関。アプローチに埋め込まれた木は、旧住宅のガーデニングで使われていた枕木を再利用したもの

 

玄関は別々だが、中で行き来もできる

 

親世帯:ロフトベッド付のご主人の部屋。壁に沿って造作棚もびっしりあり、たくさんの本を収納可能

 

S様のご要望は、元々あるお庭を生かしたい、1階、2階とも個室が3つ以上ほしい、などいろいろありました。
1階は親世帯で約24坪、2階は子世帯で約25坪、延床面積は合計約49坪と2世帯住宅としては大きい方ではありませんが、親世帯では趣味に打ち込める部屋がほしい、子世帯では子どもにも独立した部屋を与えたいということでどちらも個室が3つ以上必要になりました。

親世帯:主寝室。白い収納扉がきれい

 

親世帯:和室は小上がりにして、畳の下が収納となっている

 

親世帯:和室の障子引戸は天井までの高さがある造作。仏間、床の間もある本格的なもの

 

そこで考えたのが「高さを有効に使って空間を立体的に活用する」ことでした。
1階の親世帯は、ロフトベッドや和室の床下収納などを設けました。
また、階段下の空間も収納として全部活用しています。

親世帯:階段下収納

 

2階の子世帯は、洗面化粧室とユーティリティーを完全に分離したのでスペースは大きくなりましたが、その分10畳あるロフト空間を確保。

子世帯:2階ロフトは10畳の大空間

 

ロフトは、天井高が最大1.4mなので、日本では3階とはみなされず、屋根裏部屋という扱いのため、延床面積や容積率にはカウントされません。収納部屋として最適です。子世帯は約25坪と書きましたが、実際は30坪近い広さの家と同じくらいの使い勝手になります。この差は大きいですよ。

子世帯:リビング側からみたLDKとロフト

さらに、勾配屋根を生かした吹き上げ天井のため、LDKはとても広々しています。実際の広さも20畳ありますので、ご家族が増えてもゆったりくつろげます。

 

子世帯:子ども部屋の窓際は高さが低くなり、屋根裏部屋の感覚も味わえる

 

子世帯:主寝室は、晃和住宅でベッドを造作しました

 

主寝室や子どもの寝室は、窓際の屋根高が下がっていますが、寝るためにはこれくらいの囲まれ間があった方がいいですね。
また、主寝室には収納付の造作ベッドがあり、クローゼットに収納しきれないものも入ります。

 

子世帯:アイカの面材やサンワカンパニーの洗面ボウルなど、オリジナリティある洗面化粧台

 

子世帯のインテリアはグレイッシュで高級感あるトーンが素敵ですね。1階と2階とでは全く違う表情の家になっています。

晃和住宅の家は、1棟1棟がオリジナルの注文住宅。性能もプランもデザインも、すべてオーダーメイドです。今回の住宅のように、建築家と連携してプランにこだわることもできます。お気軽にお問い合わせ、ご相談お待ちしております。